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中途半端な話

 こちら、War-Game Advent Calendar 2022 の記事になります。

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 毎度おなじみ年一回のブログ更新の日がやってまいりました。 いっぱいやりながらゆる~くお付き合いくださいね。


 さて、のっけから忙しい自慢みたいでホントは嫌なんですが…

 この2年ばかり仕事に時間と体力と気力をごっそりもっていかれておりまして。 
 と言いますのも私、ウイルス関係に遠からず関係している設備関係の仕事なもんで、ここ数年は作っても作ってもあとからあとから図面がまわってくるような状態。 かろうじて週一で休みが取れるものの、休日は休日でたまった家事やら買い出しやらで自由時間なんぞほぼ取れず…。

 つまり、ウォーゲームにまわすリソースがほぼゼロになってたんですな。(自慢だが資金だけは余った…)
 せいぜい平日に着弾していたウォーゲームを開封してにまにまする位が関の山でした。

そんなある日、ふと思ったんです。


ウォーゲームって眺めてにまにまするだけの物か?


 いや、それウォーゲームの楽しみの一側面ではあるけれど、基本はプレイしてナンボですよねぇ。
 しかしながらそのプレイ時間がとれなくなるとどうなるか。


おれ、ウォーゲーマー名乗ってていいのか?


 と、言うところまで行きます。
さらにプレイから遠ざかっているとある時点で


おれにとってウォーゲームとはなんぞや?


まで行き着きます。 そして


おれ何でウォーゲームを始めたんだっけ?


と突然の原点回帰が始まります。
この時は割とヤバい精神状態だったよな~、と今では思えますが、当時は真面目に悩んでましたよ。マジで。


 ウォーゲーマーの多くは歴史・戦史が好きだったり兵器が好きだったりしますよね。
 
 好きだと詳しく知りたいと本なりネットなりで調べてさらに詳しくなりますわね。 この知りえた知識に偏りがある人を「オタク」と呼ぶんだと思うんですが。


私は

歴史にあまり興味がなく
戦史もそこそこ知ってるけどそこから先に進まず
兵器に興味はあるけれど深堀りするほどではなく
オタクと呼ばれると本職のオタクに申し訳なく思う


要するに「中途半端」なのだなと。

ウォーゲームに対するスタンスが恐ろしく中途半端なのだなとの結論に至ったワケです。

中途半端なままウォーゲーマーを名乗り続けるのは心苦しくもあり。
中途半端なオタクのままでいるのも居心地悪く。


でもやめない。

ブンドドが好きだから。
ブンドドが好きなだけでウォーゲームを続けて行こう。


こんな中途半端なおっさんが無様に、それでも楽しんでいる姿をさらしていれば「高い」と言われる敷居も数ミリは下がるんじゃないだろうか?



なんてことを一向に減らない図面を前に考えてたのさ。


それでは皆さま、テディ・クリスマス!
















 

# by ted_ts | 2022-12-22 00:01 | ウォーゲーム

ウォーゲーマー、死後の世界。

違う違う、霊とかオカルトとかそういうんじゃないから!

はい、War Game Advent Calendar 2021 のエントリです。

タイトルがタイトルな上に割とタイトル通りの内容なので、「クリスマスの企画でなんてことを!」とか「新年を迎えようってのに縁起でもねぇ!」って方はそっ閉じでおねがいします。


このブログもすっかり WGAC 専用みたいになっておりますすみません。

それもそのはず、ネタを仕入れたそばから Twitter で放流して満足してしまい、ブログに書くモチベーションが上がらんのですよ。
「同じネタを書くのも…なぁ…」と言う謎の自尊心もまた更新が止まる一因となってます。何様だ私は。

さて、先日放流したそんな駄々洩れツイートの一つに
「家族が処分するときに困らんように WaW のカウンターをジップ袋に仕分けせにゃならん」
旨のつぶやきがありまして。
私、WaW や ASL なんかのカウンターはパーツケース(スーパーピッチ)にモジュール関係なくひとまとめにしてあるんですよ。
ゲーム会に行く時に便利なので。

で、ツイートした時は時間がなくてやらなかったんですが、この間から暇を見つけて WaW:Eisebach Gap DX の仕分けを始めたんです。ASL?そのうちな。
ウォーゲーマー、死後の世界。_f0319703_14510143.jpg
OOB とにらめっこで仕分け開始。
WaW はフォーメーションごとに分けておかないとセットアップが大変なので小さい袋にちまちま袋詰め。 
まったくの余談ですが、画像は Twitter に流出してない撮りおろし!
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同じデザインの補助カウンター類は厚みとサーフェイスで判断と言う高等技術。
断面の紙色も重要な判断ポイントになります。
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袋詰めが完了したのでマップ・ルールブック・サマリー・ダイス4個とともに箱に収納して仕分けが完了、お疲れさまでした(主に老眼に)。

で、

ここからが本題です。

老眼と戦いつつ袋詰めしながらぼ~っと考えてたんですが…
そもそも「家族が困らんように」と言うのは自分がいなくなった後、自分の死後に家族が自分のコレクションを処分する際「困らんように」と言う想定です。

で、想定通りゲームショップなりオークションなりで処分したとして
次のオーナーはこのゲームで遊ぶだろうか? このゲームにどんな感想を持つんだろう?
面白いと思うか? つまらないと思うか? そのことをブログに書くか? ひょっとして雑誌とかに投稿しちゃう人か? 

なんてことをとりとめなく考えていたらだんだんワクワクしてきちゃいまして。 早くしn…いやいやいや、そんなことは考えてない。

冗談はともかくとして、何と言いますか、「死後、自分の好きだったゲームが他の所有者の手に渡った時、そこで起きるドラマ」みたいなものに面白さを感じてしまったんです。キモいですかそうですか。

逆に、自分が所有する中古ゲーム、特にクラッシックの部類に入るゲームは「誰かの遺品」である可能性もあるわけで。
巡り巡って今、手元にあるこのゲームはいくつのドラマを作り出し、見てきたんだろうか? とか考えてると一つ一つのゲームにロマンを感じずにはいられない。キモいですかキモいですね。


こんな事をつらつら思うのは、私も50代半ば、とうに人生の折り返し地点を過ぎてるはずでクリスマスを迎えるごとに確実に残り時間は減り続けていると感じているからです。
だからこそ、残り時間はできる限りゲームを愛してやりたいなぁ、と思うんです。

そんな私の愛が詰まったゲームが私の死後、あなたのもとに行く…かもしれない。 ウヒヒヒ


それでは皆様、よいお年をお迎えください。






 

















# by ted_ts | 2021-12-14 00:01 | WGAC

モノを作る、と言うこと。


 皆さま、こんにちは。
 今年もHAさんのAdvent Calendarに参加させていただきます。

 今年は立ち上げたはいいけどヘタって座り込んじゃった感じになってる Stand Alone の Teddy としてお送りしたいと思います。

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 こちら、弊サークルの最初(で最後?)の作品、クリアカードスタンドです。
 10mm厚の透明PVCを切り出して溝を掘り、仕上げ加工を施した物です。
 溝は昇降盤(丸ノコが大きな台に取り付けられていて、刃の高さが調節できる)でノコの上を滑らせて掘りました。 もちろん手作業。 慣れないととても危険です。


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 こちらはトレー付きカードスタンド(非頒布品)。 DVG「Air Leader」シリーズ用に作りました。恐ろしく汎用性がありません。 

 先ほどのクリアカードスタンドと同じように溝を掘った後、トレー部分をトリマ(ビットと呼ばれる刃が高速回転して溝などが掘れるようになってます)で2mmほど掘りました。 あまり危険ではないですが、切削音がでかい上にひっかけてしまうとバンっ! とか突発音が出るので慣れないとびびります。

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 続いて多段式クリアカードスタンド(試作品)。 最初のクリアカードスタンドと、奥行き方向の寸法を変えた物に、台形のビットを装着したトリマで凹凸に溝を掘り、スライドさせて固定できるようにしました。

 最初は3段にしようと思ったんですが、スライド部分のクリアランスがやたらシビアで、量産すると非常に疲れそうなのでとりあえずお蔵入りになりました。

 最後はこちら

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 「戦術級空戦ゲームの駒は傾けたい協会」の方のツイートからヒントを得て製作しました。 

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 こうやって使います。

 こちらは昇降盤にV字で掘れるノコ刃をセットし、縦横にV溝を掘った後、刃を6mm溝刃に交換、深さを変えてVの両サイドを1mmずつ広げる加工をしました。
 これが今までで一番手間がかかってます。 すごく疲れました。 危なかったし。

 これはちょっと考え中。 いくつかの問題が解決できる目処がたてば、ひょっとすると。


 さて、なんで製作工程を紹介したかと申しますと…

 何かのアイテムとその形を閃いた時に「どの機械を」「どのようにして」「どの順番で」使えばどんな形が作れるのか。 どれ位の時間がかかるのか、どんなリスクがあるのか等々を考え、実行し、完成させる。
 と言うプロセスが、なんとなくウォーゲームに似ていると感じていて、非常に楽しいんです。

 アイテム/作戦 の閃き→工作機械/目標敵ユニット の選定→工作方法/攻撃方法 の選択→工作順序/攻撃順序 の決定→製作/攻撃 の実行…ね、似てるでしょ?


 こんな感じで、私の中で「モノを作る、と言うこと」は「ウォーゲームで遊ぶ、と言うこと」とイコールなんですね。

 てことは、一生やめないんだろうなぁ。
 ゲームも作る事も。





# by ted_ts | 2020-12-10 00:01 | WGAC

「ゲームの記事を書く」と言うことは…


皆さんこんばんは。

今年も Advent Calendar の季節がやってまいりました。 10日(火) 担当の Teddy でございます。どうか最後までお付き合い下さい。


今年は「今年一年の対戦を振り返ってみる」と題しまして記事を書こうと思います。


思いましたが、


振り返ってみたら片手で数えるほどしか対戦していない事に気づきまして、いやホントびっくり。

「出張先の松山の居酒屋でガザラをやって、猿遊会でGrand Prix で遊び、都内のゲーム会で TANKS+ をプレイしました。」

と、これで終わってしまう。重ね重ねびっくり。


これではお話になりませんので、「シミュレーションゲームの記事を書く、と言うこと」に変更いたします。
てか、最初っからそうしろ。


さてさて

皆さんご存知かご存知でないか存じてませんが私、Banzai Magazine EX に2本の記事を書かせていただきました。

仕事柄、文章を書く機会が少なく、ごくごくたまに書く文章ったら報告書や始末書、それに駄ブログをだらだら書くくらいでして。
同人誌を書いた経験もない私にいきなりN黒さんから「書いてみませんか?」とのお申し出。

びっくりですよ、慌てましたよ、エイプリルフールかと思いましたよ。

で、気を静めてお話をうかがってみると、お題が Tiny Battle の「X 次元~」、しかも日本語版発売記念にとの事。

(X 次元~なら得意だし、何とかなる、いや、何とかできる)

と考え、一大決心してお受けしました。



でまぁ、記事を書き始めたんですが、コレがなかなか…。

こんな説明で大丈夫か?解るか?
もっと良い言葉はないか?

などなど考え始めると自分で疑心暗鬼になってくるんですね。 

それでも必死で考え、試行錯誤の末にどうにか原稿を仕上げてN黒さんに送りまして、出来上がったのが「X 次元~」のルールブック最後のページにあります「何か」です。

ほどなく送られてきた Banzai Magazine EX の自分の記事ページを開いてみた時、

うわぁ、ホントに活字になっとるぅぅ! 

と言う感動を覚えたと同時に、何とも言えない恥ずかしさがこみ上げてきまして。
まともに読む事ができませんでした。

実は今でも読むのが恥ずい。


何でだろう?



しばらくは分からなかったんですが、2本目の Sticks & Stones の記事を書いている時にふと思いあたりましてね。

あるゲームの記事を書くって事は、そのゲームのルールや仕組みを理解し消化し、なるべく誰にでも分かるような言葉で文章を組み立てる作業なワケですよ。

てコトは、書き手の理解力とか解釈、文章力を披露する…つまりは

書き手の脳ミソの中身をブチまける

ことなんだな、と。

文章が読まれるって事は自分の脳ミソを覗かれてるのと同じなんだな、と。

ああ、そりゃ恥ずいわ。 自分の脳ミソ覗くのは恥ずいわ。


などと、妙な結論にたどり着いたワケでございます。

いや、ホント良い経験をさせていただきました。



もし今後もチャンスをいただけるならば、Teddy はいつでも脳ミソをブチまく覚悟ができております。
どうぞよろしくお願いいたします。



以上、長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

最後になりましたが、今年一年お付き合いいただいた皆さま、お世話になりました、ありがとうございました。

来年も懲りずに遊んでやっていただければ幸いです。

良いお年をお迎え下さい。






# by ted_ts | 2019-12-10 00:01 | シミュレーションゲーム

Advent Calendar 企画 「クリアカードスタンドの裏側……とか表側とか」


今年もやってまいりました Advent Calendar 企画!

また、末席をお借りしまして昨年同様、ペラい内容でお送りしたいと思います。少々お付き合い下さいませ。



で、今年も色々なゲームに出会えまして、個人的にはソリティアゲームが豊作だったのでその辺りをお題にしようか?


とも思ったんですが…


何と言っても、人生初同人「STAND ALONE」を外すワケにはいかないだろ。
と、言う事でカードスタンドについて書いてみたいと思います。

あ、ソリティアは明日の takoba さんがやってくれるみたいです。

Advent Calendar 企画 「クリアカードスタンドの裏側……とか表側とか」_f0319703_21111946.jpg

おかげさまで好評いただいております「クリアカードスタンド」、小さなウォーゲーム屋さんでも取り扱っていただいた事もあり、予想の倍以上の本数が売れました。 ありがとうございました。

そこで、今回は「クリアカードスタンド秘話」をお送りしたいと思います。
いや、秘話っつーほどのモノじゃないんですが、裏話と言うかネタバレと言うか…。


さて…

このタイプのカードスタンドは、既に多くのメーカーさん・サークルさんが作ってらっしゃいますので、形状に関してはあまり悩む事もありませんでした。

幅(奥行き)と長さは職場にあった端材をちょちよいと切っただけ、後に長さは大人の事情と言う名の調整を行いました。

カードを立てた時の角度は、一応10倍拡尺(?)図面におこしてシミュレートしてみたものの、「作ってみなけりゃ分からん」と言う結論に。だってカードの厚さが分かんなかったんだもん。

で、「だいたいこんなモンだろ?」と掘った深さが7ミリ。この時のカード角度がなかなか具合がよろしかったのでそのまま採用しました。


ここまで来ればもうお分かりかと思いますが、クリアカードスタンドはかなりアバウト、思いつきのままに作られました。
(アバウトな思いつきで作りましたが、決して手を抜いて作ってるワケじゃありません。
持てる技術をフルに注ぎ込んでおります。)


この「思いつきを具現化する」と言う作業、僕の職業に必要である上に、個人的にかなり楽しいんですね。

頭の中で思い描いた物を、思い描いた通りに、自分の手で完成させた時の満足感は、ちょっと他では味わえないものです。
さらに、ユーザー様に喜んでもらえた時には感動すら覚えます。ああ、技術者に生まれてよかった。

また、自分の製作技術向上と言う側面もありまして、機械操作や量産体制の構築などにも役に立っております。

「クリアカードスタンドは、仕事の大切な全てのことが詰まっているんだよ。」



で、そんな技術向上と行き当たりばったりに磨きをかけるべく、次作品の構想に入っております。

次作品は3段カードスタンドになる予定です。

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いや、これらは失敗作。

こんなへっぽこじゃなくってもっとスゴいのを作ります。

来年の GM 春辺りに持っていけたらいいな~、などと考えています。

また、「こんなの作れないの?」みたいなリクエストっぽいのがありましたらぜひお聞かせ下さい。具現化できるようならば挑戦してみたいと思います。

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これは自分のリクエスト。
DVG Phantom Leader 専用品です。

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こんな「○○専用(汎用性なし)」みたいなのも有りじゃないかと。


そんなこんなで、ノリだけで作った「STAND ALONE」でございますが、今後もどうぞよろしくお願いします。










 






























# by ted_ts | 2018-12-11 00:01 | シミュレーションゲーム